尾瀬ヶ原                                                    平成21年6月
                                                 −ホ−ムペ−ジのトップに戻る-                                             

此処が尾瀬ヶ原への入口にある「鳩待峠」で、途中の公営駐車場からシャトルバスに30分乗って此処まで来ます。
つまり、夏場はマイカ−規制されています。

此処でトイレを済ませて左手側の登山道を下ると、「山ノ鼻」と呼ぶ尾瀬ヶ原の湿原のスタ−ト地点へ向かう山道の始まりなのですが、3.3km(標高差200m)の登山道は石段と木製の階段からなっていてかなりの急勾配で、下り坂の割には歩き難くく山ノ鼻まで1時間近く掛ってしまいました。そして、その山道は小さな川の流れに沿って灌木の中を進むのですが、小鳥の声を聞きながら清水が流れ出ていたり自然が一杯の所なのですが、しかし歩くのに精いっぱいでこのあたりの画像を撮り忘れていることに後で気が付きました。

この鳩待峠のロッジにしても、行きに撮って置いたので画像が残っていますが、帰りはバスがすぐに来たので、もっと撮っておけば良かったと少々残念です。

此処がその山ノ鼻で、多分ツア−の人達と思いますが大勢の人が休んでいました。

此の山ノ鼻は、此処から出発して尾瀬ヶ原を一回りして再び此処へ戻ってくる周回コ−スのスタ-ト地点になっているのですが、ガイドブックによると3時間半近く掛る様です。
尾瀬ヶ原はこの様に2列の木道が出来ていて、必ずその木道の右側を歩き、決して湿原に降りないようにとの注意書きが有りました。

そして、ご覧の通り此の季節には水芭蕉とリュウキンカが咲き乱れていました。
正面に見える山が燧ケ岳(ひうちがたけ)でそこは福島県です。そして、此の木道の先に「中田代三叉路」があり、ぐるりとひと周り出来るのですが、普段あまり歩かない妻の足が心配なのでもう少し行った先で引き返しました。
此処は小さな小川が流れていて、その水辺に水芭蕉やリュウキンカが沢山咲いていました。

此の辺りは小川が流れている精か、湿原はそれほど水分を含んでいません。乾燥しかかった土質でした。
正面の山は山ノ鼻にある至仏山(しぶつさん)で残雪が残っていましたが、此処にも水芭蕉が群生していました。その至仏山には登山道が有り登っている人を見掛けませんでしたが、恐らく此の山の頂上に立つと、尾瀬ヶ原の全体が眺められて素晴らしい絶景が眺められる事でしょう。
此処の水芭蕉の葉の長さは、間違いなく50cm以上ありあまりに大きいので一枚撮ったのです。よほど土の栄養が良いのでしょう。
この様に湿原と言うよりも水分を含まない(湿原が干上がった)所もあり、しかしこうした場所にも水芭蕉が咲いていました。

処で、良く尾瀬を「尾瀬沼」と呼びますが、尾瀬沼は尾瀬ヶ原の更に福島県寄り(山ノ鼻より見て)にある沼で、其処までは殆どの人が行かないようです。多くの人は尾瀬ヶ原(山ノ鼻→中田代三叉路→竜宮十字路→ヨッピ橋→中田代三叉路→山ノ鼻)の周回コ−スを歩く様です。
木道の一部に右側通行の表示と一人ずつ通って下さいとの注意書きが有りました。良く読むと、此処で入山者数をカウントしているようです。

処で、尾瀬ヶ原の表示板の多くに東京電力と書かれたものが多い事に気がつきました。そこで、山梨に戻り調べると、何と尾瀬ヶ原のほとんどの土地が東京電力の所有地で、かつて尾瀬ヶ原にダムを作ろうと土地を買い上げたのですが、その後日本有数の湿原である事が判り、ダム建設を諦めたのだそうです。
此処は山ノ鼻にある公衆トイレの出入口ですが、一回100円の小銭を入れるようにとの協力要請箱が掛っていました。その集めたお金で、ヘリコプタ−で屎尿やゴミを尾瀬から運び出すのだそうです。

そう言えば、尾瀬ヶ原の上空をひっきりなしにヘリコプタ−が飛んでいましたが、私が見た時は、木道に使うのでしょう、太い木材を数本運んでいました。ですから、行きは木材や食糧を運び、帰りは屎尿やゴミを運び出すのかも知れません。
6月8日(月)に尾瀬に行きましたが、その前日に関越道の水上インタ−チェンジで降りた先の土合駅(上越本線)の更にその先にある土合口から谷川岳ロ−プウェ−で天神平まで行ける事を調べてありましたので、折角の機会なので谷川岳を観に行きました。(上越本線は電化はされていましたが、最初は単線と思いましたが、後で調べると土合駅近くは清水トンネルに近く複線化が後で計られたので行きと帰りの線路が離れている為に見掛けは単線で有る様に見えたのでした。)

しかし、その谷川岳ロ−プウェ−は構造が珍しく大変気に入りましたので、ご紹介したいと思います。

 この画像が谷川岳ロ−プウェ−ですが、珍しいのは2本のメインロ−プにゴンドラがぶる下がる形でメインロ−プとゴンドラが同時に動く構造でした。一方、普通のロ−プウェ−はメインロ−プは動かずにメインロ−プ上をゴンドラのシ−ブが回転しながら移動し、推力はサブロ−プにより動く構造が殆どですが、谷川岳のこの方式はフニテル(フランス語の造語)構造と言い水平に取り付けられた2本のメインロ−プ(ロ−プスパン:3.2m)にゴンドラが固定されて搬送されるもので、一本の
メインロ−プにぶる下がるよりも横風によるゴンドラの揺れに強いとのことでした。しかもゴンドラは22人乗り(一般のゴンドラは10人以下)で、一時間当たり1,200人を輸送出来るとのことです。
此処はロ−プウェ−の土合口駅の画像ですが、メインロ−プから自動的に切り離されたゴンドラは小さなゴムタイヤにより低速走行されて、その間に乗客が入れ替わる方式でした。

処で、このフニテル構造は、箱根と蔵王にもある様です。
ここはロ−プウェ−の終点で、天神平と言います。そして、
この天神平はスキ−場のゲレンデで、此処からペア−リフトで登り降りが出来る様です。その斜面には高山植物が自生しているとの事でしたが、かなりの風が吹いていましたので、
リフトには乗らず、天神平に30分ほどいて再びロ−プウェ−で降りて来ましたが、珍しいロ−プウェ−に乗れて良い経験をしました。

しかし、この天神平から観えるはずの谷川岳は、頂上が少し見えるだけで殆どが雲の中。しかも、かつては遭難の名所であった一の倉沢方向を観る事も出来ませんでした。

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